2014年06月10日

【闘病編】ありがとう、そしてさようなら

 闘病開始してちょうど60日目の本日、2014年6月10日16時56分、ラナが永い眠りにつきました。

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 仕事を早めに切り上げて、16時半ごろに帰宅しました。応援に来ていただいていた兵庫三田のばあばと少しお話した後、ばあばが買い物に出かけて私とラナが二人っきりになった矢先のことでした。

 私が帰るのを、待っててくれたんやね。それも二人っきりのタイミングになるまで…。漫画とか小説の世界だけと思っていましたが、絶対に偶然じゃない。でも、最期にこんな演出してくれるなんて、反則やん…。

 仕事している以上、最期は看取れないかもしれないと覚悟していましたが、帰りを待っていてくれるとは、最期まで親孝行な娘でした。
 ラナがうちに来て今日で11年と4ヶ月と28日となります。ラナと巡り逢えて、私は幸せでした。ありがとう。たくさんのかけがえのない思い出を、本当にありがとう。
 来世でまた巡り逢って、一緒に川を下ろう。143本で中断してしまった川旅の続きをしよう。

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 今朝早朝のお散歩。これが最後の外出となりました。

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 ※いただいているコメントの返信は少々お時間ください。すみません。

ニックネーム ラナ父 at 18:55| Comment(16) | 血管肉腫 闘病編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月09日

【闘病編】看取る覚悟

 ラナをうちに迎えて、今日で11年と4ヶ月と28日になります。

 空が白んできました。久しぶりに見る青空。
 ラナは、2ヶ月前のようにえずいたり吐いたりすることは一度もなく、じっと横になったままです。よく眼を開くので、眠りは浅いようですが、見た感じは穏やかそうにしています。

 お腹はさらにパンパンに膨張してました。トイレに連れて行こうと促してみましたが、やはり、動けないままでした。昨晩町田で買ったモンベルの抱っこひもを装着しましたが、身体に力が入らずぐったりしているので重すぎて持ち上げられない。昨日より、さらに弱ってしまっていると思い知らされることになりました。

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 昨日の夕方が最後の外出だった…と思うと、つらい。まだ頭は持ち上がるし、意識もはっきりしている。なんとか外の景色を見せてやりたいと、諦めきれずに再度試みました。沖縄旅行を道中キャンセルして昨晩急遽戻ってきた嫁さんにもフィッティングを手伝ってもらって、今度はうまくいきました。

 まだ誰もいない公園のベンチにおろしてやる。

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 一日のうち、この早朝の時間帯が一番好きです。
 山奥だったり、広い川原だったり、車内で、テントの中で静寂に包まれて迎える朝はとても清々しい。ここは住宅街のど真ん中の公園ではありますが、長く続いた雨のあと久しぶりに覗かせた太陽の光はとても気持ちがよくて、ぼんやりと旅の思い出にふけることができました。

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 やがてベンチから下りたいというので抱きかかえて下ろしてやると、よろよろとふらつきながらも草むらに突っ込んでいきました。まだ、歩けるのか…? そこで用を足そうとしましたが、途中で崩れ落ちてしまう。それからは草むらに這いつくばったままでしたが、溜まっていたおしっこは出せたみたいでした。

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 家に連れて帰ると、また現実に引き戻される。

 ラナは充分がんばった。もう、がんばらなくていいんだ。穏やかに、安らかに眠ってくれればいい。そう決断したはずなのに、何もできず、ただ見守っているだけしかできない今の状態がこの上なくつらい。

 まだ何か助かる方法はあるんじゃあないのか?
 もっともっと、最後の最後まで抗い続けるべきじゃないか?

 堪えていた涙が、また溢れてきました。今流れているのは、別れを惜しむそれではなく、何もしてやれないことへの悔し涙です。

 本当は、薄々気がついているんです。
 ラナを黙って看取ってやることに私の心が耐えられないから、あの手この手で結末を先送りする策を考えることで、彼女の死を受け入れることから逃げようとしていることに。
 だからこの涙には、自分の不甲斐なさに対して悔しいという気持ちも含まれています。

 ラナが心配してしまうから、目の前では泣かないって決めたのにね。今夜こそはハラ括って、心穏やかに過ごしてやりたいと思います。


ニックネーム ラナ父 at 06:51| Comment(4) | 血管肉腫 闘病編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月08日

【闘病編】潮時→ターミナルケアへ

 異変は4時ごろでした。しとしと降り続く雨の中、おしっこさせるために外に連れ出しましたが、マンションの入口に戻るなり、へたり込んでしまいました。10日前の場合は、30分も満たないうちに元に戻りましたが、今回は回復しません。抱きかかえて、病院まで連れて行きました。

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 もともとドキソルビシンの副作用の経過観察で心臓のチェックをするのが目的でしたが、それどころではありませんでした。血液検査の結果は、予想していた中で、最も悪いものでした。もう、赤血球がほとんどない…。血小板も使い果たしています。赤血球を再生する力も激減しているとのことでした。

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 何か、してやれることは? 対策を考えました。

 ・輸液(2ヶ月前は成功)→病院内で死亡してしまう可能性も大。
 ・輸血(1週間前に実施)→もって2日(うち1日は病院で過ごす)。

 いずれも一時しのぎにしか過ぎず、腹腔内の腫瘍からの出血を止めないことにはどうしようもありません。腫瘍のサイズは2.3cm程度。前回(2cm程度)と同じくらいです。これらのツブツブがお腹中に散らばっていて、ジワジワと血を出し続けていたのでした。お腹の膨らみはやはり腹水で、中身は血液。抗がん剤が効いて出血が止まる、という一縷の望みは、絶たれてしまったようです。

 打つ手はもう、なくなりました。

 闘病生活を送るにあたり、決めていたことがあります。
 @ 悲しまず、前向きに考える
 A 最後まで諦めずに戦うが、時が来れば退く

 今が、まさに退き際なんじゃないかと思いました。

 ラナ、本当によくがんばったよ。脾臓摘出したり、抗がん剤なんてきっつい治療に今までつきあってくれて、本当に、本当にありがとう。

 数値的には、播種性血管内凝固症候群(DIC)が始まって今日明日の命らしい。闘病開始して、2ヶ月もちませんでした。もう少し長い間、元気な姿で一緒にいられると思ってたんですが、早かったな…。

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 抱きかかえて公園まで歩きましたが、24.3kgをオール抱っこするのはかなりきつい。モンベルでドッグキャリーハーネスといういわゆる抱っこヒモが売っていたので、お散歩終了後に急遽町田のグランベリーモールまで買いに行きました。

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 終末期医療(ターミナルケア)という言葉があります。安らかに死を迎えられるよう、苦痛を緩和する目的の医療です。これからは、いかに苦痛を与えることなく最後を迎えさせてやるかについて、最優先で考えていきたいと思っています。
 まずは、赤血球が足りないと、体中に酸素がいき渡らない→息苦しく感じることもあるそうなので、「酸素濃縮器」をレンタルしました。

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 ラナ用に吸入口を作ってあげましたが、すぐ顔の向きを変えるのでなかなかうまくいきません。今夜はひさしぶりに添い寝ですね。

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ニックネーム ラナ父 at 22:25| Comment(8) | 血管肉腫 闘病編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月07日

【闘病編】低空飛行&不安定

 低空飛行でも安定してくれていればまだいいんですが、どうもぐらついて落ち着きません。

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 ・昨日から水をすごく飲むようになりました。1日にボウル3杯分くらいは飲んでます。これまで1杯分も飲まなかったから、3倍以上となります。おそらくはステロイドの副作用かと思われます。
 →必然的にトイレの回数も増えます。日中は不在のためどうしようもありませんが、夜間は眠たい目をこすりながら定期的に外に連れ出してます。19時→23時→3時→7時みたいな感じです。

 ・お腹がぽっこりしてきました。大量に飲む水のためだと思いたいのですが、「腹水」の可能性もあります。昨日、今日の2日間で一気に大きくなってしまいました。

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 ・大量に水を飲むようになったのと時を同じくして、ごはんを食べなくなりました。最近はキャベツやらきのこ類やら鶏ささみやらを煮込んであげていたんですが、見向きもしてくれません。身体によくないということで禁じていたおやつ類を出したところ、異様に食いつきがよかったので、食欲がなくなったわけではなさそうです。昨晩、奥さんが焼きささみを作ってくれましたが、すさまじい勢いで平らげました。
 今朝は奥さんが鶏胸肉を同じく焼いて、プラスさつまいもに件のきのこ汁を混ぜてフライパンで炒めたところ、これも一気に完食してくれましたが、夕方私が同じメニューを炒めなおしてあげたところ、半分も食べてくれませんでした。なんでやねん。ということで現在どうやったら食べてくれるのか、頭を悩ませています。

 さて、今日は終日雨でした。どこの川も水位上がりまくってますが、今の私には関係のないことですね。子どもたちと朝からケーキ作りしました。

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 奥さんが今日から沖縄旅行に出かけるんで見送りついでに新百合ヶ丘で時間つぶし。仮面ライダー鎧武の「極ロックシード」げと。

 なりきり大好きな川次郎くん「極アームズ 大 大 大 大 大将軍!」

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 おもちゃ屋さんは最近「妖怪ウォッチ」ばっかで仮面ライダー関連が比較的目立たなくなっちゃってますね。

 夕方からは、かねてより子供たちと約束していた餃子づくり。

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 ぜんぶで40個。包む作業やるのって何十年ぶりかくらいに久しぶりです。けっこう時間かかりますね。

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 大さじ2杯のごま油引いて、100ccのお湯入れてフタして5分焼いたあと、水分飛ばすとこんがりといい感じに焼けてきました。

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 自分たちで作ったという思いがあるからでしょうか。ふたりの食べっぷりはハンパなかったです。

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 ふたりで30個くらい一気に平らげました。

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ニックネーム ラナ父 at 23:51| Comment(2) | 血管肉腫 闘病編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月04日

【闘病編】無事退院しました

 病院から電話がかかってくるんじゃないかと、日中はドキドキしていました。お昼休みに逆に病院に電話したら、元気にしていますとのことでほっとしました。朝ごはんも食べて、散歩にも出かけられたらしい。

 夕方、子供たちを保育園にお迎えに行って、そのまま病院に向かいました。体調的には、輸血前の低空飛行状態かな。副作用はこれから消化器毒性→骨髄抑制の順で出てきますので、しばらくかなり注意深く推移を見守る必要があります。とくに異常がなければ次回は日曜日に血液検査と心臓脈拍モニタリング(心毒性の影響確認)の予定。

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 それにしても無事帰ってきてくれてよかった。この抗がん剤を機に、なんとか貧血が持ち直してくれれば…。


ニックネーム ラナ父 at 21:11| Comment(0) | 血管肉腫 闘病編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月03日

【闘病編】2回目の抗がん剤投与、敢行→入院

 今日は抗がん剤投与予定日です。

 もともと一昨日の日曜日が予定日だったんですが、貧血の悪化によりNGとなり、輸血を行いました。同日の抗がん剤投与はダメと言われてしまいまして、2日空いた今日時点で赤血球の数値が改善されているようであれば投与OKとなります。

 さて、血液検査の結果は、思わしくありませんでした。とくにヘマトクリットについては、一昨日より悪くなっています。先週から投与開始したステロイドが貧血を抑止できていないこと、また、今朝歯ぐきを見たらまた白っぽく戻っていたように見えたので、この結果はある程度は覚悟はしていました。

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 自己試算した上昇期待値と結果
  項目      期待値         結果
1. 赤 血 球 数:165〜255個×10,000/μl⇒42個×10,000/μl
2.ヘモグロビン :1.6g〜2.4g/dl    ⇒1.1g/dl
3.ヘマトクリット:6%         ⇒マイナス1%

 病院側の判断としては、「抗がん剤の投与はできなくはない数値だが、リスクもあるので、よくよく考えた上でご判断ください」とのことでした。

 よくよく考えてっても、すでに予想はしていました。出した結論は、抗がん剤を「投与する」でした。

 @投与した場合(抗がん剤+ステロイド)
+ステロイドの免疫抑制効果により、白血球が減少し、貧血が軽減する可能性がある。
+がん細胞の活性が鈍化し、貧血が改善する可能性がある。
+副作用の骨髄抑制に伴い、白血球が減少し、貧血が軽減する可能性がある。
−副作用の骨髄抑制に伴い、赤血球が減少し、貧血がさらに悪化する可能性がある。

 A投与しなかった場合(ステロイドのみ)
+ステロイドの免疫抑制効果により、白血球が減少し、貧血が軽減する可能性がある。
−がん細胞のさらなる増加に伴い、貧血がさらに悪化する可能性がある。

 @については、
 「抗がん剤の抗腫瘍効果+白血球減少による貧血改善>赤血球減少による貧血悪化」
 となってくれれば、まだ改善の見込みがあると考えました。ただし、いっぽうで逆(<)と出てしまう可能性だって充分にあると思います。

 Aについては、抗がん剤を諦め、ステロイドのみで抗炎症処置を続けるというものです。白血球がこのまま減少してくれれば、改善する可能性があります。しかし、抗腫瘍効果はありません。

 貧血の原因が明確になっていないのですが、私はやはり主原因は腹膜内腫瘍にあるように感じています。こいつらを消さなければ改善の見込みはない。そのためにはやはり抗がん剤がベストな選択だと思うのです。副作用で貧血がさらに悪化してしまえば、正直、もうもたないかもしれません。しかし、だからといって投与を見送るという決断を下すにはまだ早いと考えています。ラナはまだ、なんとかではありますが、闘えるはず。希望はあると考えました。

 状況的に抗がん剤投与後の経過観察が必要とのことで、ラナはそのまま入院することになりました。
 入院はかわいそうやなあ…。でも、まだまだ少しでもたくさんの川を下るためです。ラナ、がんばって!


ニックネーム ラナ父 at 23:01| Comment(0) | 血管肉腫 闘病編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月02日

【闘病編】溶血性貧血について&輸血の効果予測について

 @ 溶血性貧血

 これまで血管肉腫と抗がん剤を中心に動いてきましたが、ここに来て「溶血性貧血」の疑いが出てきました。腫瘍の影響でなることもあると知ってはいましたが、ちゃんと理解してはいなかったので改めて調べました。

 種類は他にもたくさんありますが、とくに注目したのは以下の2点。

 「免疫介在性溶血性貧血」
 自分自身の赤血球が異物と認識される→血管内や脾臓、肝臓、骨髄内で免疫システムにより破壊された結果、失われた赤血球>生産される赤血球 となると貧血を起こす。
 特徴:球状赤血球が発生
 治療:ステロイド→シクロフォスファミド→ガンマガード

 「細血管障害性溶血性貧血」
 播種性血管内凝固症候群(DIC)など血管に微細な血栓が形成される疾患や血管肉腫や播種性癌転移のような異常な細血管塊が形成されるような疾患でみられる。
 特徴:破砕赤血球(奇形、分裂)が発生
 治療:血漿交換、ステロイド

 説明を受けた内容から考えるとどう考えても前者「免疫介在性溶血性貧血」なんですが、血管肉腫と腹膜播種という状況から考えると後者「細血管障害性溶血性貧血」なんですよね。また、よくよく考えたら、溶血だったから失血が原因ではなかったというわけでもなく、両方起こっている可能性だって考えられる。なんやよく分からなくなってきたので、もう一度獣医さんに聞いてみよう。


 A 輸血の効果予測

 今回、ラナは300mlの輸血をおこないましたが、どれくらいの数値向上が見込めるのか試算してみました。
 試算結果から、劇的な効果をもたらすものではなく、やはり自力で改善できる力を取り戻さないと、とうてい基準値には戻れないなという印象です。あまり考えたくないですが、結果が予測値を下回る場合は、貧血がどの程度の勢いで進んでいるかも把握できると思います。
 ※算数が超苦手な典型的な文系人間の私が行ったものなので、そもそもの考え方からして間違ってるかもしれません。

1. 赤血球数
正常値:550〜850個×10,000/μl⇒5.5〜8.5個/l
輸血量:300ml=300,000μl=0.3l
結 論:165〜255個×10,000/μlの増加が見込める

2.ヘモグロビン(ヘモグロビンの血液中濃度)
正常値:12.0〜18.0 g/dl
算出式:上昇Hb値(g/dl)= 投与Hb量(g)/循環血液量(dl)
    ※犬の循環血液量は90ml/kg
     ラナの体重25kg*90ml=2250ml=22.5dl
輸血量:300ml(=3dl)
    ※300ml内のHb量は、12.0〜18.0g/dl*3dl=36.0〜54.0g
結 論:1.6g〜2.4g/dlの上昇が見込める

3.ヘマトクリット(血液中に占める赤血球の体積)
正常値:37〜55%
簡易式:PCVを1%上げるのに2ml/kgの輸血が必要
輸血量:300ml(体重25kgだと1%上昇に50ml必要)
結 論:6%の上昇が見込める

 今朝、ラナの歯ぐきをおそるおそる覘いてみると、ひさびさに見るピンク色をしていて、輸血の効果があったと思わせてくれました。でも、今までの経緯を考えると、全然楽観視できないんで、細かな動きをよーく見ておく必要があると考えています。





ニックネーム ラナ父 at 22:41| Comment(3) | 血管肉腫 闘病編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月01日

【闘病編】溶血性貧血→輸血しました

 今日は二度目の抗がん剤の投与予定日でした。
 ※3週間に1度のペースで実施します
 しかし、投与できるかどうかは、4日前の血液検査でがくっと下がってしまったヘマトクリット値次第。あれから、体調は少し上向いてるし、レバーもよく食べてくれるんで持ち直してくれてるといいんですが。

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 現在通っている病院はすごく混雑してて、待ち時間がやたら長いのが珠に瑕です。今日は1.5時間ほど待たされました。待ち時間の間はだいたい近所の公園で遊んでいるんですが、今日みたいな30℃越えの炎天下ではかなりきつい。私とラナが木陰でじっとして休んでる最中、さすがというか、子どもたちは汗だくになりながらも元気に遊んでました。

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 川太郎は鉄棒前回り30回。いつの間にか身体もずいぶんと大きくなって、少年になりつつあります。うれしいけど、ちょっと寂しい感じもします。こいつらも、日を追うごとに育ってるんやなあ。

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 鉄棒のあとは、泥遊び。葉っぱで包んだドロ団子をマジで食わされそうになりました。

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 さて、ラナの血液検査の結果ですが、予想より遥かに悪い結果でした。上向くどころか、過去にないくらい貧血が進み、白血球が異常なくらいに増えています。
 成分分析で、「球状赤血球」という白血球によって破壊された赤血球が10%ほどあったそうです。つまり、赤血球が再生されているそばから「溶血」といって白血球によって壊されている状態。再生数<破壊数のため、結果的に貧血が進んでしまっているようです。貧血の原因は、出血ではなかった…? ようですが、本来がん細胞のみに攻撃をしかけるべきなのに、免疫システムがぐちゃぐちゃに狂ってしまってる感じ。
 抗がん剤で免疫機能が破壊されるのは承知の上だったので、少しでもフォローしようと食事面で免疫強化のためにいろいろ工夫してきたつもりでしたが、効果の出先が違うやろと。結果的に貧血を促進してしまったのなら、なんと皮肉なことなんでしょう。

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 いろいろ調べてみましたが、この溶血性貧血の治療は、ステロイドで免疫を抑制するのがオーソドックスみたいです。4日前からステロイドを処方しているんでやり方としては当たりだったわけですが、でもそれならなんで貧血が進んでるんでしょう?

 ヘマトクリット値「20」が一応の輸血のラインと言われてましたが、現在の数値は「21」と限りなくデッドラインに近付いています。このまま自力での回復は難しいと判断し、輸血をお願いすることにしました。個人的に輸血は最後のカードと思っていたんですが、ついに切ってしまったという感じです。人間もそれなりに大変かと思いますが、献血の仕組みが不十分な犬にとって、血液はかなり貴重です。とくに2回目以降は血液型の合うドナーを確保するのが難しい。費用もかかるので、そう簡単に使いたくなかったんですが、今が使う時だと判断しました。今回、病院内の供血犬から300ccの血液をいただきました。今は顔も名前も知らないけど、いつかお礼を言いにいきたいです。本当にありがとう。君のくれた血のおかげで、ラナは命を繋げることができました。

 ラナのお迎えは20時ごろ。まだ歯ぐきは白いままですが、リードを引く力に強さを感じました。ああ、忘れてたけど、そういえばつい最近までこんな感じでぐいぐい引っ張ってたなあ…。
 このまま、ステロイドが効いて調子が上向いてくれれば、明後日の3日に抗がん剤2回目を執り行うつもりです。でも、今までの経緯から考えると、ステロイドが効かない可能性もあります。もし溶血がひどいままで、輸血した赤血球をことごとく壊してしまったなら…、いよいよお別れの覚悟が要りそうです。いずれにせよ、この1週間がひとつのヤマになりそうです。


ニックネーム ラナ父 at 23:24| Comment(0) | 血管肉腫 闘病編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月30日

【闘病編】次世代がん治療について

 ラナは食欲が復活しました。貧血はあいかわらず低空飛行な感じです。がん細胞の鉄分を奪って弱らせる動きを妨げるため鉄分は与えないほうがいいと本で読みましたが、もはやそんなことは言ってられないとレバー(豚、鳥)を解禁しました。初回こそ残しましたが、2回目からは完食です。

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 ステロイドの副作用と言われていた多飲多尿は今のところ感じられません。ただ、ずっと舌を出してハアハア言ってます。熱が下がっていない(炎症が治まっていない)のかもしれません。

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 さて、現在行っている化学療法については、ドキソルビシンを中心に以下のような選択肢があります。

 ・ドキソルビシン単体(ドキソルビシンプロトコール)
 ・ドキソルビシン+シクロフォスファミド(ACプロトコール)
 ・ドキソルビシン+シクロフォスファミド+ビンクリスチン(VACプロトコール)

 その他、カルボプラチン、パクリタキセル、5-FU,エトポシドなど。
 血管新生阻害薬に、アバスチン、サリドマイドなど。
 非ステロイド抗炎症剤に、ピロキシカム、フィロコキシブなど。

 ラナは「ドキソルビシン単体」ですが、はたして効果があったのか、懐疑的になっています。
 4月24日に脾臓摘出(すでに大網転移あり)して、
 5月10日に1回目の抗がん剤投与(4日予定→貧血で延期)
 5月17日に腹腔内(大網)転移が確認、
 5月28日に腫瘍からの出血が原因と見られる貧血を起こしています。
 10日に腹部エコーをなぜかしていないので、抗がん剤投与までにすでに転移が始まっていた可能性がありますが、いずれにせよ腹腔内の腫瘍に対してドキソルビシンはあまり効いていないんじゃないかと。

 体調が回復していれば、明後日6月1日に2度目の抗がん剤投与を行う予定です。ただ、ドキソルビシン継続で本当にいいのか? 他に効果がある方法はないのかと改めて調べているうちにひとつ、見つけました。

 「光線温熱化学療法」と呼ばれるICGリポソーム治療。

 鳥取大学農学部付属動物医療センターの「トピック15号」の発表資料には、脾臓由来血管肉腫の破裂および心臓転移のミニチュアダックスで、肝酵素の正常化、腹水の消失、腹部マスの消失、心タンポナーゼの消失、右心房内のマスが大きさに著変ないが、エコーフリーの領域が観察という劇的な効果があったという症例がありました。

 取り入れている病院はないかと調べてみたら、ウチの近所に奇跡的に1件存在していたので、会社帰りに立ち寄って話を聞いてみました。

 どちらかといえば否定的な反応でした。ちょっと期待していただけに残念。まあ、ひとりの話だけで結論出すこともないんで、今後もいろんな人から継続的に話を聞いてみよう。

 ちなみに特徴はこんな感じです。

 ・副作用はほとんどない。
 ・一般の抗がん剤と同じく、3週間に1度ICGリポソームを点滴注射。だいたい半日以上かかる。
 ・費用は7〜8万円程度/1回。→ドキソルビシンより高価。
 ・2日に一度、温熱レーザー照射のため通院の必要あり。費用3,000円程度/1回。このときに「丸山ワクチン」をあわせて注射する。
 ・オーダーメイドのため、準備に1週間程度かかる。
 ・奏功率は、最近の情報では12.5%程度。
 ・リポソームには抗がん剤を一部含ませているため、他の化学療法との併用は不可。
 →ドキソルビシンと併用したかったので、これが一番痛い。今の治療を放棄して12.5%に賭けられるかというと、無理です(副作用なしという恩恵はありますが)。


ニックネーム ラナ父 at 23:57| Comment(0) | 血管肉腫 闘病編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月28日

【闘病編】ステロイド、はじめました

 今日はうちの奥さんの誕生日でした。
 久しぶりに家族みんなで集まって、ハッピーバースデー♪

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 バースデーケーキを二口ほどいただいたあと、ラナを抱きかかえて駐車場へ。ずっしりと重い。いずれこの日が再び訪れると覚悟はしていましたが、脾臓を摘出してまだ5週間程度です。いささか早すぎませんか、血管肉腫さん?

 朝から前兆は感じ取っていました。朝ごはんでささみを残しました。少しだけ残すことはよくあるんですが、きらいなものばかりです。大好きな肉を残すことはなかったんで、ちょっと引っかかっていました。

 さらにおかしいと思ったのは、晩ごはんを3割も食べなかったこと。歯ぐきの色は…、判断つきにくいですが、とくに変わらないと感じました。
 この暑さのせいかもしれない。とりあえず、散歩に行ってみよう。玄関からラナ、と呼ぶとむくっと起き上がり駆け寄ってきました。
 あれ、気のせいなんかな…?
 並んで歩きながら横目でラナを眺めてみると、なんとなく、足取りが重い気がする。
 …心配しすぎなんかなあ。
 散歩の途中、買い物袋を抱えた奥さんに出会いましたが、いつもはリードを引きちぎる勢いで駆け寄るのに、まったく反応しません。
 いや、やっぱりどこかおかしい…。

 帰宅して脚をふいてやっているとき、ため息とも、深呼吸ともつかぬ息を3回。そして、ゆっくりと崩れ落ちました。
 …! 一瞬、こちらの心臓が止まりそうになりましたが、ラナ、死んではいませんでした。が、ぐったりとしています。歯ぐきは…、白い、気がします。舌も白くなっている、気がします。
 ぐったりしていたのは僅かな時間で、動きはしませんが、しばらくするといつもの顔つきに戻っていました。ささみを持っていってやると、あっという間に4本を完食。20分くらいすると起き上がり、何事もなかったかのようにうろうろと歩き回っていました。

 これが、3月上旬の出来事だったら、おそらくスルーしていたでしょう。しかし、現在は違う。「食欲減退」「突然の虚脱」。脾臓摘出前の状況を、どうしても思い出してしまいます。これらは「腫瘍からの出血」に関わるサインと気が付かなかったことを何度も後悔した今では、見過ごすはずがない。なにかできることがあればと、病院に連れて行くことにしました。酒、飲んでなくてよかったです。

 病院に着いたのは21時でしたが、こんな夜遅い時間でも混んでました。1時間待たされて、ようやく診察。

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 一番に疑うのはやはり転移した腹膜播種(大網)からの出血。獣医師さんがエコーで丹念に探ってますが、腹腔内に血が溜まっている映像は確認できませんでした。心臓も元気に脈打っています。体重24.8kg,体温39.0℃といつもより少し高い。

 次に血液検査。解析するまでの待ち時間が長いので、待合室の椅子に腰掛けながらガクガクと舟を漕ぐ。

 結果は、やはり貧血がかなり進んでいました。

                 4/20 4/25 5/4 5/10 5/17 5/24 5/28
 ヘマトクリット (基準37-55) 31   22  30  28  25  28 24
 ヘモグロビン (基準12-18) 9.6   --  9.2  8.8  7.3  8.6 6.9

                 5/10 5/17 5/24 5/28
 白血球数(基準値6,000〜17,000) 15,800 11,000 33,000 48,900
 血小板数   (基準値20〜50) 15.8 16.1 5.2 42.5 15.6

           5/28
 c-CRP(基準値0〜1) 12.0
 ※炎症の程度を測定

 ここから、腹腔内でものすごい炎症を起こしていると推測できます。先月に倒れる前と同様、どこからかじわじわと出血を起こしている。出血場所は特定できずですが、おそらく大網の腫瘍でしょう。

 このままでは、6月1日日曜日に予定していた2回目のドキソルビシン投与に耐えられるだけの体力がありません。維持療法として抗炎症薬「ステロイド」を背中に点滴で入れてもらうことになりました。これで炎症を抑えて体力回復を期待します(ただし出血が止まるわけではありません)。

 初期の副作用は、食欲増進、多飲多尿。食べるようになってくれるのはうれしいですが、日中、誰もいない時間帯にトイレに行きたがらないかが心配です。

ニックネーム ラナ父 at 23:10| Comment(0) | 血管肉腫 闘病編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする